アトランティスとアーカンソークォーツ 5 アパラチア山脈
アトランティスクォーツの最大の謎は(というと大袈裟なのですが)、なぜこんなに高品質でボルテックスがかかった水晶が山脈でない平地で採れるのかということです。
セドナもロッキー山脈の麓にあります。ヒマラヤ水晶もアルプス水晶の巨大な山脈が産地です。レムリアンシードも、エスピニャソ山脈から枝分かれしたセラドカブラル山地にあります。
でもアトランティスクォーツは...?ざっと地図を見たところ、それらしき山脈があるように見えないんですよね....
米国の地理の概要 – アパラチアとオザーク山地
調べてみたところ、アーカンソークォーツの産地、Hot springsの北部には、ウォシタ山地とオザーク山地があります。
上の文献を読むと、一番最初にオザーク山地とアパラチア山脈は繋がりがあると書かれています。アパラチア山脈は画像の東部にある濃い緑色のエリアですね。アラバマ州からニューヨーク州の方へ伸びています。
こんなに離れた山脈と関係があるのは、何とも不思議なのですが、元々アパラチア山脈の一部だったウォシタやオザーク山地が、大きな断裂によって引き裂かれ、そこに南北に走るミシシッピ川が生まれたと考えたら、ありそうなことだと思います。
ミシシッピ川が流れるミシシッピ州やルイジアナ州はデルタ地帯で低地なんですよね。そしてアーカンソー州もウォシタ山地の南はデルタ地帯の低地で、山地にあるHot springという都市もその名の通り、湖や泉が多くて、温泉が湧き出る湿地帯なのです。画像の地図の赤い印がHot springで、アーカンソークォーツの原産地です。
水が多い地域であることが、アーカンソークォーツの透明度に関係しているのでしょうか?
もしこの辺りがアパラチア山脈からの分裂で起きた地殻変動の結果だとしたら、山脈を形成するような巨大な地殻変動に負けない衝撃があったのだろうと思います。
ウォシタ山地の造山活動によってアーカンソークォーツは地表付近の地層まで押し上げられ、採掘が可能になったそうですが、元々はアパラチア山脈からの分離によって生まれた水晶が、ウォシタ山地の活動によって表面に押し上げられたのかなあと思いました。だからあんな芋を掘るように簡単に出て来る。
レムリアンシードの原産地のセラドカブラル山地も、エスピニャッソ山脈から少し離れた分岐した場所にあるのですが、これもエスピニャッソ山脈から分離するような大きな地殻変動があったのかなあと思います。それによって特異な水晶が生まれたと考えられるかもしれません。
セドナもセラドカブラルも、ロッキー山脈やエスピニャッソ山脈のような巨大な山脈の終わりの方にありますよね。ヒマラヤ水晶もスカルドゥやギルギットなど西の端で採れます。単に山脈の上の方での採掘よりも平地に近い方が採掘しやすいというのもあるかもしれませんが、造山活動の名残のような場所、終わりの場所に強いエネルギーのボルテックスがあったり、特殊な水晶が発見されたりするのは面白い現象だなと思います。
今新しいレムリアンシードが出ているバイーア州のアレグレも、エスピニャッソ山脈の北端にあって、真上に大きな湖のようなサンフランシスコ川があります。
本家オリジナルのセラドカブラルのレムリアンシードがエスピニャッソ山脈の南端、ニューレムリアンが北端で発見されているのは面白いですね。この二つのレムリアンシードは、エスピニャッソ山脈を通して一つのレムリアンでないかと思います。北端はレムリアンの始まり、南端はレムリアンの終わりを象徴しているように思います。
ヒマラヤのようなわかりやすい高山地帯ではないので意外でしたが、思いの外激しい造山活動の痕跡がアメリカにはあったのかもしれなくて、その結果がアーカンソークォーツだとすると、この石の持つエネルギーの強さを改めて再認識した気がします。
ミシシッピ川流域は、日本のフォッサマグナのような感じでしょうか。
フォッサマグナ周辺に岐阜や長野のような水晶の産地があることを考えると、イメージしやすいと思います。
日本のように二つの巨大プレートががっつんこしたフォッサマグナと違って、アメリカ大陸のような巨大な大陸に分裂が起こるような地殻変動とは一体どういうものなのでしょう。
隕石が衝突したと言われる大きな湖、五大湖が北にあるのを見ると、隕石の衝突の影響もあるのかなあと思いますが、これだけ大きな大陸ですので、プレートテクトニクスの運動で、球体の地球上で広がって伸びて分裂してしまうのもあるような気がします。
ちなみに、南北戦争で生まれた「南部」は、大体アパラチア山脈の辺りから、ウォシタやオザーク山地を境に南にある州なんですね。
南北戦争はアメリカ史上最大の犠牲者を出した「史上最も無益な戦い」の一つでもあって、奴隷のためにご主人様たちが殺し合うという、つまり支配者側には犠牲しか生まないわけで、言われてみると謎な戦争なんですね。
対立が生まれたのは、アパラチアからウォシタ、オザークにかけて、北と南に分断があるのもあるでしょう。それは、日本がフォッサマグナを境に東日本と西日本に意識が分かれるように、山脈による境界の発生、土地の分断が人の意識にも境界を生み、分断を生みやすいのだと思います。
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